国際連携活動
2020年度
REESA
当協会は、世界各地域にある7つの不動産証券化団体で構成されるReal Estate Equity Securitization Alliance(REESA)(※1)の一員として、代表者会議をはじめとする各種会合で意見交換を行うとともに、各国が協働して取り組む課題等に対しては海外当局等に意見書を提出しました。
REESA代表者会議(オンライン開催)
開催日 | 主な議題 |
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第1回(2020年9月16日) | コロナ禍における各国・地域の状況について Global REIT Congressスケジュール変更について |
第2回(2020年12月9日) | コロナ禍における各国・地域の状況について OECDのthe GloBE II Blueprint対応について |
REESA団体連名による意見書の提出
- 中国当局が公表した「インフラREITプロポーザル」に関する意見書の提出
中国証券監督管理委員会(CSRC)と中国国家発展改革委員会(NDRC)が公表した「インフラストラクチャ証券投資ファンド(試用版)の公募ガイドライン」に対する意見書を提出しました(2020年5月29日)。 - OECD事務局が公表したBlue Printに関する意見書の提出
OECD事務局が公表した「Tax Challenges Arising from Digitalisation– Report on Pillar Two Blueprint」に対する意見書を提出しました(2020年12月14日)。 - GRESBのガバナンス・評価方法に関する意見書の提出
GRESB(※2)のオーナーシップ変更及び昨年の評価制度の大幅な変更を踏まえ、GRESBのガバナンス・評価方法等に関する意見書を提出しました(2021年2月26日)。
AIFMD に関する活動
Jリートによる欧州へのマーケティング活動に影響を及ぼす可能性のある「欧州オルタナティブ投資ファンド・マネージャー規制(AIFMD)」への対応の一環として、欧州委員会(EC:European Commission)より実施された公開協議に対し、2021年1月28日付で意見提出を行いました。
2019年度
REESA
当協会は世界各地域にある7つの不動産証券化団体で構成されるReal Estate Equity Securitization Alliance(REESA)に加盟しており、定期的に意見交換や情報共有を行っております。
2019年9月には、マドリードで開催されたREESA加盟団体の代表者会議及び欧州上場不動産協会(EPRA)が欧州内外の市場関係者を招いて開催した「EPRA Conference」に出席し、グローバルな視点からリートに関するマーケット動向、ESGや各種法制度等を含めた様々なトピックについて議論や情報収集を行いました。
AIFMD に関する活動
Jリートによる欧州へのマーケティング活動に影響を及ぼす可能性のある「欧州オルタナティブ投資ファンド・マネージャー規制(AIFMD)」への対応の一環として、2019年9月に欧州出張を行い、現地(英国)法律事務所に対し本規制の現状と今後の動向に関するヒアリングを実施しました。また、当該ヒアリング内容を踏まえ、欧州当局(欧州証券市場監督局(ESMA)及び欧州委員会(EC))に対して別途照会し、2016年のESMA勧告(“advice”)以来、EU域外へのパスポートレジーム拡大適用に係る一連のプロセスは停止している旨及びプロセスが再開しパスポートが有効になってから3年間は国別私募レジームが存続する旨についての確認等を行うとともに、AIFMDのレビューに係る欧州当局の今後の予定について情報を得ました。
ARES-EPRA 共催セミナー
2019年12月6日には、EPRAとの共催で、欧州不動産マーケット動向に関するセミナーを開催し、JLLロンドン事務所のChris Staveley氏より、欧州不動産マーケットの最新動向についてお話しいただいた後、EPRA会員5社(欧州REITや欧州不動産会社)より、各国不動産投資マーケットの現状や、各社の投資戦略についてご説明いただきました。
IREC2019
日米不動産協力機構と国土交通省の共催により「国際不動産カンファレンス(International Real Estate Conference)」が2019年9月2日~4日、東京で開催されました。各国の不動産市場の現状や将来に関する意見交換をはじめ、日本や各国の事業主体のビジネスモデル、先端技術に触れる機会や参加者同士のネットワーキングの機会が提供されました。本件に関し、国土交通省より当協会を含む不動産関連の団体に協力要請があり賛助金を出捐しました。
2018年度
ARES 国際不動産投資フォーラム 2019
当協会とREESA(Real Estate Equity Securitization Alliance)の共催により、2019年3月8日(金)に東京で「ARES国際不動産投資フォーラム2019」を開催し、12ヶ国からの参加者を含め総勢1,200名を超える規模となりました。
冒頭に安倍総理大臣からのビデオメッセージをいただき、不動産証券化市場の重要性と将来への期待に言及されました。基調講演では、日本銀行前総裁の白川方明氏、ロイヤル・チャータード・サベイヤーズ協会(RICS)プレジデントのクリス・ブルック氏、エコノミストの武田洋子氏から、グローバルな視点から経済や不動産投資市場を俯瞰いただきました。個別セッションにおいては、第一線で活躍するスピーカー陣により国際不動産投資市場の動向を展望するとともに、各国の運用主体や機関投資家等それぞれの立場での課題認識や将来像等について議論を深めました。
また、ネットワーキングレセプションでは、会員各社・マスターの方々や国内外の市場関係者等の多くの参加があり、人材交流面からも大変有意義なイベントとなりました。
REESA
当協会は世界各地域にある7つの不動産証券化団体で構成されるREESA(Real Estate Equity Securitization Alliance)に加盟しており、定期的に意見交換や情報共有を行っています。
2018年度は、以下のスケジュールで開催し、各会議ともグローバルな視点からリートに関するマーケット動向、ESGや各種法制度等を含めた様々なトピックスについて議論を行いました。2019年3月のREESA代表者会議は、当協会がホスト役を務めました。その翌日のARES国際不動産投資フォーラム2019には、REESA各団体の代表者の方々にご登壇・ご参加いただきました。
開催日 | 開催国・都市 | ホスト団体 |
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2018年4月18日 | フランス・パリ | 欧州上場不動産協会(EPRA) |
2018年11月9日 | アメリカ・サンフランシスコ | 全米リート協会(Nareit) |
2019年3月7日 | 日本・東京 | 不動産証券化協会(ARES) |
AIFMD に関する活動
前述の2018年4月のREESA会合出席とあわせ、パリに拠点を構える欧州証券市場監督局(ESMA;European Securities and Markets Authority)本部を訪問し、Jリートによる欧州へのマーケティング活動に影響を及ぼす可能性のある「欧州オルタナティブ投資ファンド・マネージャー規制(AIFMD;Alternative Investment Fund Managers Directive)」について、前年度に引き続きロビー活動を実施しました。